人の記憶というのは直ぐに忘れる記憶もあればいつまでも残る記憶もある。川の淵のよどみの中に澱(おり)のようにたまったひとひらの記憶が、ほんのわずかな波紋によって舞い上がる無重力の滓(かす)にも似て、何ほどかの自由時間の中にふと頭の隅をかすめるもの......。それを書き留めてみた。
  • 戦争体験(6歳)
    小学校にいく前、田舎でも戦争があった
  • 電球なくなる(45歳)
    会社のくれたあの電球は重宝した
  • 映画を見た(7歳)
    何故こんなことを忘れないのだろう
  • 神の戦い(64歳)
    この歳になって実に不思議な夢を見た
  • 頭に血が(50歳)
    ばちが当って生まれ変わったが、中身はいっしょ
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